「国産車よりも外車のほうが維持費が高い」というイメージをお持ちの方も多いかもしれません。確かに、外車は維持費がかかりやすい車種が多いのが特徴です。今回は、外車の維持費が高くなりがちな理由についてご紹介します。
そもそも車の維持費にはどんなものがある?
車の維持費の内訳は、主に4つに分けられます。
税金
車は、所有しているだけで税金が発生します。車種や排気量によって自動車税か軽自動車税かは異なります。加えて自動車重量税も存在し、これは新車購入時や車検時にかかってきます。
保険料
車で公道に出るのであれば、保険は欠かせません。自動車保険は、「自賠責保険」と「任意保険」に分かれます。自賠責保険は法律で加入が義務となっており、車検証を取得するためにも必要です。一方、任意保険は任意ではあります。
ただ、自賠責保険は本当に最低限の補償に過ぎないので、真っ当なドライバーであれば任意保険に入らないという選択肢はまずありえません。
燃料費
燃料費は車を運転するために必須の費用です。一般的に国産車はレギュラー、外車はハイオクが多めです。
燃費の良い車を選ぶと、燃料費を抑えられます。また、ガソリン代だけでなく、電気自動車なら電気料金、ハイブリッド車ならガソリンと電気の両方の料金が発生するでしょう。
メンテナンス費
車の運転を安全で快適に保つためには、オイル交換、タイヤの交換、フィルターの交換などを定期的に行う必要があります。さらに車検も重要なメンテナンスであり、車検費用のためにまとまった金額を用意しなければなりません。
外車の場合はメンテナンスの頻度が高く、海外からパーツを取り寄せることもあるので、やや高くなります。
なぜ外車は維持費が高くなるのか?
日本で外車を所有する場合に維持費が高くなる理由について、それぞれ具体的に見てみましょう。
部品費・修理費が高くなる
先程もお伝えしたように、外車はメンテナンス頻度が多く、部品も海外から取り寄せる必要があることも多いため、部品交換や修理には国産車よりもコストがかかりがちです。
また、外車のメンテナンスには専門的な知識と技術が必要であり、メンテナンスの専門店やサービスセンターが限られています。
税金と保険料がやや高い
外車は一般的に排気量が大きいので、自動車税も高くなります。加えて、外車の保険料は、一般的に日本車よりも高くなります。
スピードが出にくいコンパクトカーは安全性が高いですが、スピードを出しやすい外車(例えばスポーツカーなど)はその分危険度も高いと判断されるからです。
また、事故を起こした後の修理や交換部品のコストが高いということもあって、保険会社がリスクをカバーする意味で保険料が増えます。
燃費
外車は燃費が悪くなる傾向があります。なぜなら、国産車ほど燃費性能が重視されない土地柄だからです。
広い土地が多い欧米では、日本の高速道路並みのスピードを出すことも珍しくなく、日本よりも舗装されていない道路が多いこともあり、燃費よりは加速性能が重視される傾向があります。加速性能が上がると、それだけ燃料を消費するので、どうしても燃費性能は落ちてしまいます。
すべての外車が維持費が高いわけではなく、メーカーや車種、使用状況で異なることも覚えておきましょう。興味がある方は、ぜひ詳細を調べてみてください。
それではまた。どんな旅に出るにも、良い一日になることを願っています!