本と砂時計

オペラと外車はまったく異なる2つの世界ですが、双方をより深く探っていくことで、重なる部分があることに気づきます。私が感じているのは、時を超えて今なお残る「伝統」です。

オペラの伝統に関する考察

オペラは、歌唱、演奏、演劇、そしてビジュアルアートが一体となった舞台芸術です。加えて、オペラには何世紀にも渡って受け継がれてきたという歴史があり、オペラをオペラたらしめる伝統が存在します。また、オペラは傑作を後世に残すだけに留まらず、何世紀にも渡ってたくさんの作曲家が挑み続け、総合舞台芸術としての美と感動を追求し続けてきました。

外車の伝統に関する考察

初めて外車に乗ったときは、洗練された内装、エンジンから発する心地よい音、そして滑らかな走りまで、すべてが調和しているように感じられ、オーケストラの音楽のようだとすら感じました。表現は少し大げさかもしれませんが、それくらい感動したということです。

外車もまた、多くのメーカーが歴史を紡いできましたが、その歴史は伝統の上に築き上げられてきました。伝統とは、メーカーによっては設計美学だったり生産方法だったりしますが、外車は……というより「車は」というべきかもしれませんが、卓越した技術と洗練されたデザインを追求し続け、外見も性能も「最高」を追求してきました。

伝統という共通点は何を意味するのか

こうやって見ると、関連性がないように思われた両者が、どこか似ていると感じられるのではないでしょうか。

私が考えているのは、オペラと外車がどちらも深い「伝統」ともいうべき歴史的な美学を持っていることです。オペラは音楽と演劇の伝統を深く尊重していますし、外車はエンジニアリングとデザインの伝統を尊重しています。

しかし、ただ伝統を守るだけではありません。オペラと外車は、両方ともその伝統を守りながら進化し続けています。新しいオペラ作品が創作され、新しい自動車が開発されていますが、常に新しいものを追求するという試みによって古き良き価値観が失われることはありません。

オペラも外車も、その美しさと力は伝統から生まれています。根底にある伝統を尊重するからこそ、新しさを追求しても決して脇道にそれることなく、奇抜過ぎて一過性の流行に終わることもなく、オペラらしさやメーカーらしさを依然として保ち続けています。新しく生み出したものも新たな伝統の一部に組み込む余裕すらあるように感じられます。新しいものを追求し、創造する過程で、私たちはそれを忘れてはならないのだと思います。

私たちも歴史と伝統を維持することと、新しいことに挑戦することのバランスを取り、進化していくべきなのかもしれませんね。