ポルシェ911は、1964年に初代モデルが登場して以来、世界でも著名な高級スポーツカーのひとつになりました。「一度は乗ってみたい」と思っている方も多いのではないでしょうか。今回は、そんなポルシェ911の特徴や魅力について解説します。
ポルシェ911の特徴
911の特徴は、なんといってもその設計思想でしょう。初代から現在までずっとリアエンジン・リアドライブ方式を採用しています。ほとんどの車はフロント部分にエンジンがありますが、ポルシェ911は車体後部にエンジンを搭載していて、後輪駆動しているのです。リアエンジン・リアドライブ方式はハンドリングに大きな影響を与える要素で、特に高速域での加速性能に寄与しています。
また、ポルシェ911のシルエットは、モデルチェンジを重ねる度に洗練されてきましたが、基本的な形状は初代からほとんど変わっていません。特に、丸いヘッドライトは911のトレードマークです。
ちなみに、当初、ポルシェ911は「901」になる予定でした。当時ポルシェはフォルクスワーゲンと提携する可能性があったので、フォルクスワーゲン側で使っていない900番台のナンバーを使おうとしたのです。しかし、フランスの自動車メーカー・プジョーから異議が申し立てられて、ポルシェは急遽プロジェクトの名前を「901」から「911」に変更したという逸話があります。そして、このプロジェクトの名前が911という車種の名前にも使われました。
ポルシェ911の魅力
ポルシェといえば、真っ先に911を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。それくらい、ポルシェ911は、ポルシェの象徴的存在といえます。ポルシェ911の魅力は、走行性能にあります。911は美しいデザインを守りつつ、低振動で安定した走行ができる機能も追求し続けています。最高速度は293km/hと加速性能も卓越しています。さらに、ボクサーエンジンならではの独特のエンジン音も、多くのファンを惹きつけて離しません。
ポルシェ911の中古市場
ポルシェ911は新車の価格が高いですが、中古市場でも状態のいい個体を手に入れやすいという特徴があります。日本で手に入る外車はリセールバリューが落ちやすいという特徴がありますが、その中でもポルシェ911はリセールバリューが高い車種です。一方、人気の車種でもあるためか、状態のいい中古車、走行距離の短い車を(新車よりは)安く購入できます。
ポルシェ911は、高級スポーツカーの中でも特別な存在です。その独特な魅力と持続性は、これからも多くの人々を魅了し続けるでしょう。