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シドニー・オペラハウス

今回は皆さんに、世界遺産として認定された美しい建造物「シドニーのオペラハウス」についてお話しします。これまで旅をしてきましたが、この美しい建物は何度でも訪れたくなるような存在です。オペラハウスの姿を見上げるたび、その独特なフォルムと建設に至るまでの努力に心から敬意を表します。

シンボル的存在のシドニー・オペラハウス

オーストラリアを象徴する建物といえば、私はまずシドニー・オペラハウスを思い浮かべます。私がオペラ鑑賞をするからかもしれませんが、オペラに関心が薄くても、その名前を聞いたことがあるという方は多いかもしれません。初めて目にする方も、そのユニークな形状には誰もが目を奪われるでしょう。内観よりも外観のほうが有名ですので、近くまで行って写真を撮るだけでも十分な満足感が得られます。

初めてシドニー・オペラハウスを見たとき、その美しさに息を飲みました。真っ白で、帆船の帆や複雑に重なった貝殻を思わせる独特のデザイン。その隣にはハーバーブリッジが孤を描いています。日中は、青空とオペラハウスの白がかっちりとしたコントラストになっていて、とてもよく映えます。ですが、シドニー・オペラハウスは夜も素敵です。夜になるとライトアップされて、昼間とはまた違った、煌びやかな印象になります。

度重なる困難を乗り越えて竣工へ

この美しいシドニー・オペラハウス建築の背後には、波乱に満ちた歴史があることをご存知でしょうか。

シドニー・オペラハウスの設計者は、デンマーク出身のヨーン・ウツソン氏です。今でこそプリツカー賞を受賞した方として知られていますが、オペラハウスの設計に携わった当初は、そのような実績はほとんどなかったといわれています。

独創的な設計によって生まれたこの建物ですが、施工がスタートしても特徴的な屋根部分の設計が困難を極めてデザインを修正したり、政党が変わったことで予算が降りなくなったり、ヨーン・ウツソン氏がプロジェクトから外されたりと様々な壁にぶつかり、予定よりも10年遅れての竣工となりました。また、ヨーン・ウツソン氏はオペラハウスが完成してもオーストラリアに戻ることはなく、オペラハウスの完成を目にすることなく生涯を終えました。

数々の困難を乗り越えて完成したオペラハウスは革新的で、人類の創造力と持続力の証ともいえるでしょう。

観光もおすすめです

オペラハウスでは、年間約3000のイベントが上演されていて、オペラだけではなくミュージカルも頻繁に行われています。公演を観るのもいいですが、館内を巡る見学ツアーもあります。ガイドさんの説明を聞きながらシドニー・オペラハウスの観光をしてみるのも良いでしょう。

シドニーに足を運ぶ機会があれば、ぜひオペラハウスも見てみてくださいね。
それではまた。どんな旅に出るにも、良い一日になることを願っています!